アパート・マンションの大家さんが格安で清掃業務を手配する方法

アパート・マンションの大家さんが格安で清掃業務を手配する方法

アパート経営
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アパートやマンションの入居率を高めるためにも大切なのが清掃業務です。大家が自身で行うのもよいのですが、本業が忙しい人や離れた場所の物件を運用している人となるとなかなか手が回らないでしょう。そこで清掃業務を格安で手配する方法を説明します。それぞれ注意点もあるので、詳しく解説しています。

シルバー人材センターで人員を探す

シルバー人材センターは多くの大家さんがアパート・マンションの清掃業務や草刈り等を依頼するケースが多いかと思います。シルバー人材センターの良い部分、悪い部分について考えてみましょう。

シルバー人材センターとは

シルバー人材センターは都道府県知事の指定を受けた公益法人で、登録した60歳以上の高齢者に仕事を提供する組織です。原則として市区町村ごとに設置され、それぞれが独自に事業を運営しています。

シルバー人材センターは登録する高齢者に仕事を斡旋するのではなく、一般家庭や事業者からの「短期的かつ簡易な業務」を請け負ったうえで、希望する会員に業務を提供する仕組みとなっています。そのため、アパート・マンションの清掃業務はシルバー人材センターに依頼し、報酬はシルバー人材センターに支払います。

清掃業務を行う人材は「請負契約」と「派遣契約」のどちらかの形態で業務を行います。請負契約は月に10日程度の短期的な業務となり、雇用関係がないことから自分の裁量で仕事を行います。一方で派遣契約はシルバー人材連合と雇用契約を取り交わし、発注者の指示に従って業務に携わります。

シルバー人材センターで清掃員を探す方法

シルバー人材センターでの仕事の依頼は電話にて行います。請け負っている仕事は次の条件を満たすものとしています。

・臨時的、短期的な仕事
・簡易な業務

週に数回程度であってもアパートやマンションの清掃業務を依頼する場合には、「臨時的」とは言えないかもしれません。その場合でも長期契約で仕事を依頼することが可能です。その場合には、派遣される人員がローテーションを組む形で複数人が携わることになります。

清掃業務に携わる人には直接的に業務内容の指示はできないので、何かあればシルバー人材センターに連絡をする必要があります。

シルバー人材センターで清掃員を探すメリットとデメリット

シルバー人材センターでアパートやマンションの清掃業務を行う人材を手配するメリットは料金が安いことです。これは登録者に健康保険や雇用保険などがないため、経費を節約できるからです。また清掃のスケジュールに合わせて人材を選んでくれるので、必要な時にだけ業務を頼むことができます。

一方でデメリットとしては、人員の業務内容に品質の違いがあることが挙げられます。シルバー人材センターを通して清掃業務の内容を指示することはできますが、熟練者が派遣されるとは限りません。そのため人によってはいい加減な仕事をされてしまう場合もありますので、初めて依頼する場合は、完了時に確認をする事が必要です。また、シルバー人材センターは繁忙期には人材不足となり、作業までに長い期間がかかりますのである程度の規模の物件の場合は他にも作業者を確保しておくことをおすすめします。

ジモティで人員を探す

ジモティでアパートやマンションの清掃業務をする人材を探す方法とメリット・デメリットを説明します。

ジモティとは

ジモティは全国の地元情報を掲載するサイトで、不要となったものやスキルの提供および募集ができるサービスです。

生活雑貨などの売却ができることで有名ですが、アルバイトや正社員の求人募集もできます。ここでアパートやマンションの清掃業務を行う人材を探せます。

ジモティでの清掃員を探すメリットと注意点

ジモティはアパート・マンションの清掃員を無料で募集できるのがメリットです。応募者とのやり取りも、求人募集する個人が直接行えます。ただし無料で利用できるサービスであるため、軽い気持ちで応募する人も少なからずいるのが難点です。面接の約束をしても、来ないといったこともあるでしょう。

そのかわりに小規模単発の業務に応募する人が見つけやすいことと、専門性の高いクリーニングをする人材が見つかることもあります。また年齢の幅が広いので、シルバー人材センターと異なり高齢者のみが応募するわけではありません。

そして求人する側で人材を選べるのも、シルバー人材センターとは異なる利点と言えます。応募者と直接会って、希望する業務内容をこなせるかどうかを確認できます。

さらに地元に密着した情報が多いサービスなので、アパートやマンションの清掃員も物件の近くで見つかる可能性があります。朝早くからゴミ出しなどの業務ができる人材も探せる点がメリットと言えるでしょう。

ハローワークで人員を探す

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月に数回ほどの清掃業務であれば、シルバー人材センターやジモティで気軽に人材を探せますが、ある程度の規模となる物件であれば定期的な清掃が必要なので、ハローワークでパートを募集するのもよいでしょう。

ハローワークで清掃員を募集する方法

ハローワークも求人募集の掲載料は無料なので、格安でアパートやマンションの清掃員を探せます。ハローワークでの求人募集は次のような流れで行います。

・事業所の住所を管轄しているハローワークへ赴く
・事業所を登録する
・求人申込書に記入してハローワークへ提出する
・求人票を受け取る

作成した求人票はハローワーク内の掲示板やインターネットサービスなどで公開されます。

個人事業主がハローワークで求人募集する際の注意点

ハローワークで清掃員の求人掲載をするためには、事業所登録が必要です。個人事業主として不動産投資を行なっている人も、事業所登録を行うので注意しましょう。

そのためには労働基準監督署で「保険関係成立届」を提出する必要があります。その後、ハローワークで雇用保険に加入します。社会保険の加入は5人以上の雇用でなければ任意となります。

ハローワークで清掃員を募集し雇用することになれば、「労災保険」と「雇用保険」へ加入することになります。「雇用保険適用事業所設置届」を雇用の翌日から10日以内に、「雇用保険被保険者資格取得届」を雇用日の翌月10日までにハローワークへ提出します。

さらに労働基準監督署へ「保険関係成立届」を雇用日翌日から10日以内に、「概算保険料申告書」を雇用日翌日から50日以内に提出することが必要です。

雇用契約書を作成する

ハローワークで清掃員をパートやアルバイトとして雇う場合には、雇用契約書を取り交わすことになります。雇用契約書はネットで雛形を入手できるので、事前に内容を確認しておきましょう。

その際にハローワークの求人票と雇用契約書の内容に違いがあると、あとでトラブルの原因になります。内容に間違いがないように注意しましょう。

「最低賃金」に注意を

ハローワークを介してアパートやマンションの清掃をするパートを募集する場合、募集条項に記載すべきことがいろいろとあります。その中でも注意しなければならないのが「賃金」です。

不動産投資の収益性を高めるためには人件費も極力削りたいところですが、賃金額は最低賃金を下回ってはいけないとの決まりがあります。

最低賃金額には、「地域別」と「特定(産業別)」の2種類があり、高いほうが適用されます。地域別は都道府県それぞれに定められており、厚生労働省のホームページで、特定(産業別)は労働基準監督署で確認できます。

格安で清掃業務を手配する際のコツ

いずれの場合においても、格安でアパートやマンションの清掃業務を依頼するとなれば、素人に業務依頼することにもなります。そこできちんと清掃をしてもらうためのコツを把握しておきましょう。

清掃頻度を適切に設定する

アパートやマンションにおける居住者の満足度を高めたり、あるいは入居率を高めるためには適切な頻度での清掃が必要です。そのためには、清掃内容に応じてその頻度を設定する必要があります。

まず廊下などの掃き掃除やゴミ置き場の清掃など、「日常清掃」の頻度はできれば週に数回、最低でも週に1回は行いたいところです。特にゴミ置き場は放置しておくと、ゴミ出しも適当に行われるようになってしまいます。

次に照明の交換や敷地内の草取りなど「定期清掃」がありますが、こちらは月に1回程度になるでしょう。照明が切れたまま放置しておくと住人の不満にもつながるので、できれば早期に交換できるようにしておきたいものです。

そして排水管の清掃や外壁の清掃などの「特別清掃」がありますが、これは業者に依頼する必要があるので年に数回といった頻度になるでしょう。

清掃内容を細かくリスト化する

清掃業務は人により仕上がりの品質にバラつきが出やすいものです。そこで誰が作業をしても同じように行えるよう、清掃内容のリスト化をしておきましょう。

シルバー人材センターであれば、人材連合へリストを渡し、作業を行う人に渡してもらいます。ジモティで人員を探す場合には、本人に直接リストを渡しましょう。

ハローワークで人材を採用する場合にも、直接本人にリストを渡して指示を出しておきます。具体的に作業内容を伝えておくことが大事です。

まとめ

アパートやマンションにおける清掃業務の手配は、さまざまな方法にて格安で行えます。ただし清掃会社からの派遣とは異なり、清掃業務の経験者が来るとは限らないので注意しましょう。そのため、作業内容を明確に伝えるために作業リストを作成しておくことが大切です。

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